【実証成功】太陽光発電所向けドローン自動警備システムを構築 - Dock3で夜間警備を実用化
- TRIPLE7
- 10月20日
- 読了時間: 3分
| エネルギー施設の防犯課題を、ドローンで解決
広大な敷地を持つ太陽光発電所では、夜間の盗難や不法侵入への対応が大きな課題でした。株式会社TRIPLE7(トリプルセブン)は、ドローンポート「DJI Dock 3」を活用し、自動警備ドローンシステムの実用検証を行いました。
今回の実証現場は、定格出力47.52MW、約50万㎡の廃ゴルフ場跡地を再生したメガソーラー発電所。
昼夜を問わず効率的かつ安全に巡回できる体制を構築し、夜間警備の省人化とコスト削減を実現しました。
| 実証内容 Dock3の自動運用による夜間巡回
今回の実証では、Dock3を基点にMatrice 4TDを使用し、自動ルート飛行・赤外線監視・異常検知を24時間体制で行いました。
主な運用フロー:
夜間自動離陸 → 巡回飛行 → 着陸・充電まで無人化
赤外線カメラによる人物・車両検知
異常時はアラート通知と映像自動送信
これにより、従来の警備員配置コストを大幅に削減し、安全性と即応性を兼ね備えた次世代警備体制を構築。


| 技術面での成果 安全思想と実務設計の融合
TRIPLE7は単なる機器提供に留まらず、航空安全の思想をベースに「安全設計 × 運用検証 × 教育的視点」を組み合わせた実証を行いました。
今回のDJI Dock3運用(Phase1)では、夜間自動飛行の検証を通じて、以下の技術的・運用的な知見を得ています:
風速・気象条件に応じた安全飛行の閾値設定の有効性を確認
LTE通信環境下での遠隔監視と映像伝送の安定稼働を検証
夜間照度下における自動離着陸精度および航路維持の安定性を評価
侵入検知時のAI検知・アラート連携の動作確認
これらの結果は、今後予定されるPhase2以降に向けた安全運用設計の基礎データとして活用されます。

| 実用化の展望 防犯からインフラ監視まで
Dock3による自動警備システムは、防犯にとどまらず、太陽光パネルの熱異常検知、設備点検、夜間監視など、幅広い分野での応用が期待されています。
また、鉄道施設や大規模インフラなど、人がすぐに駆けつけることが難しいエリアの“立入監視・即応体制の強化”にも有効です。
たとえば、夜間や休日に発生する不審侵入をドローンが即座に検知・記録することで、現場到着までの時間ロスを補い、「見逃さない防犯ネットワーク」**を構築することが可能です。
TRIPLE7では、今回のPhase1実証をもとに以下の展開を進めています:
太陽光発電事業者向け ドローン警備導入パッケージの開発
インフラ・建設現場・鉄道施設などへの 夜間監視モデルの横展開
自動飛行監査・安全教育を組み合わせた 運用支援モデルの整備
社会全体の安全インフラとしてのドローン運用を見据え、“飛ばす技術”はもちろん、“運用を守る技術” の普及に取り組んでいます。
| 代表コメント(株式会社TRIPLE7 代表取締役 岩岡真吾)
「航空で培った“安全の思想”を、ドローンの社会実装に生かすことが私たちの使命です。今回のDock3実証は、その第一歩として非常に意義のある成果を得られました。今後も安全・自動化・社会貢献を軸に、次のフェーズへ進めてまいります。」



