高所清掃の課題にドローンでどう応えるか|全国ビルメンテナンス協会の対談にTRIPLE7岩岡が登場
更新日:10月7日
監修:岩岡真吾(株式会社TRIPLE7 代表取締役/元JAL国際線パイロット)
最終更新日:2026年9月18日
公益社団法人 全国ビルメンテナンス協会の特集「ビルメン×ドローン最前線 現場のプロ3人が語るリアルと未来」に、株式会社TRIPLE7代表の岩岡真吾が参加しました。
山崎産業株式会社、株式会社ドローン・フロンティア、株式会社TRIPLE7の3社が、それぞれの専門分野から、ビルメンテナンスの現場で進むドローン活用について語っています。
対談は前半・後半の2回に分けて掲載されています。この記事では、対談で取り上げられた課題と、TRIPLE7が高所洗浄(ドローン清掃)の現場で大切にしている考え方をご紹介します。

この記事の要点
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目次
高所清掃で困るのは、高さだけではありません

対談で岩岡が紹介したのは、人が近づきにくい場所や、複雑な形状の建物における清掃の課題です。また、工事費に加えて、清掃作業が施設の営業や利用に与える影響についても触れています。
施設管理者の方にとっては、「汚れが落ちるか」と同時に、「いつ、どのような方法で作業できるか」が重要です。
TRIPLE7では、建物の形状、洗浄対象の素材、周辺の人や車両の動線などを確認し、その現場に合った施工方法を検討します。
ホテルの窓洗浄では、客室を使える時間への配慮も
当社が対応した広島駅直結の高層ホテルでは、鳩のフンなどによる窓の汚れが、客室の利用に影響していました。
地上約80mの客室窓を、チェックアウトからチェックインまでの間に洗浄。施設側と作業時間や範囲を調整しながら進めました。
このような現場では、汚れを取り除く技術に加え、施設運営に合わせた段取りが欠かせません。実証実験の様子は、HOME広島ニュースやNHK、読売新聞などでも紹介されています。

40現場以上の経験を、施工方法の判断に活かす
TRIPLE7は、2026年1〜8月に40以上の現場でドローン高圧洗浄を実施しました。高層ホテル、大規模スポーツ施設、オフィスビル、マンションなど、対象となる施設や作業条件はさまざまです。
大規模スポーツ施設では、スタンド屋根の鉄骨にある、浮いて脆くなった劣化塗膜や堆積物の除去に対応。山崎産業株式会社 東京総合センタービルでは、窓ガラスと壁面をまとめて洗浄しました。 またマンションでは水漏れの検査などにも使用されており、幅広く活躍しています。
こうした経験をもとに、現地調査や必要に応じたテスト洗浄を行い、施工できる範囲と方法をご提案しています。

素材・汚れ・現場条件に合わせて選ぶ洗浄方法
ドローン高圧洗浄では、水圧や使用する水を、対象に合わせて選ぶことが大切です。
水圧:地上ポンプの設定圧力を5〜20MPaで調整します。
水・洗剤:水道水・純水・温水・洗剤を、汚れや素材、テスト洗浄の結果に応じて選びます。
高さ:140m以上の高所に対応。最大200mは、必要な許可・承認の取得と現場条件の確認を前提に対応します。
用途:窓・外壁の洗浄のほか、漏水確認のための散水や、浮いた劣化塗膜の除去にも対応しています。
実際の施工可否は、建物の高さだけでなく、周辺環境や作業範囲を確認して判断します。
対談の後半で岩岡は、ドローンは既存の仕事を置き換えるものではなく、今よりもっと良い仕事をするための道具の一つだと話しています。TRIPLE7は、ドローンが向いている箇所かどうかも含めて、現場に合った施工方法を検討します。
現場経験と安全管理を、発注者が確認できる形に
岩岡は、日本航空の国際線パイロットとして培った経験を活かし、TRIPLE7の安全管理計画書と運航マニュアルを監修しています。
対談の後半で岩岡は、ドローン洗浄で一番よく聞かれるのは「これ、落ちないの?」という質問だと話しています。空を飛ぶ機械である以上、100パーセント落ちないとは言い切れません。
だからこそ、万一の落下を想定し、リスクの大きさや保険も含めて丁寧に説明し、理解を得ることが大切だという考えです。事故が起きたときに備えができているかどうかで、その後も受け入れられるかが決まる、とも述べています。
その備えの具体策として、現場では、現在採用しているロックピン付き継手の固定確認や、操縦者と地上スタッフの連携など、機材と運用の両面から安全管理に取り組んでいます。
当社では、施工実績、接続部の脱落対策、現地調査、中止判断などをまとめた「発注前に確認したい10項目」も公開しています。業者選びや社内での検討にお役立てください。
まずは一部分から検討できます

対談の後半で岩岡は、ドローン活用を何から始めるかについて、「ここは今まで洗えなかった」という場所など、まず一部分から試す方法を紹介しています。
TRIPLE7でも、最初から建物全体を対象にするのではなく、一部分で効果を確認していただいてから、次のステップを検討する進め方をご提案しています。
「建物全体の依頼はまだ決めていない」という段階でも、気になる箇所だけのご相談から承ります。現場条件に応じて、テスト洗浄もご検討いただけます。
管理している建物の高所清掃について、ご相談ください
「通常の清掃では届かない」「足場の設置が難しい」「施設の営業への影響を抑えたい」といったお悩みがありましたら、お気軽に建物の写真や図面をお送りください。
写真・図面をもとに一次検討を行い、必要に応じて現地調査・テスト洗浄で施工方法をご提案します。
ご相談時には、次の情報があると検討が進めやすくなりありがたいです。
施工場所の住所、希望時期
建物の高さ、対象の素材、おおよその範囲・面積
建物全体、汚れた箇所、周辺や足元の写真
現場での水道の使用可否

